名前:カブキロックス
本名:各メンバーの個別情報
愛称:特になし(ファンは「殿」「姫」など)
結成:1989年(カブキロックスとして)
出身地:日本(設定上:元禄3年よりタイムスリップ)
身長:各メンバーの個別情報
体重:各メンバーの個別情報
活動期間:1986年(前身バンド) - 現在
所属事務所:カロスエンターテイメント(業務提携)
■メンバー構成
氏神一番/ボーカル(歌い手) 唯一のオリジナルメンバー
青木秀麻呂/ギター(六味線) 初代メンバー(脱退・復帰あり)
坂川美女丸/ギター(六味線) 初代メンバー(脱退・再加入あり)
胡縞武蔵/ベース(四味線) 2006年加入
三柴三蔵/ドラム(洋太鼓) 2009年加入
カブキロックスは、歌舞伎の隈取と和装を大胆に取り入れたヴィジュアル系ロックバンドです。「元禄3年から現代へタイムスリップした」というユニークな設定を持ち、ライブを「狂言雷舞」、曲を「演目」と呼ぶ徹底したコンセプトが特徴です。1989年、TBS系『イカすバンド天国(イカ天)』でブレイクし、シングル「お江戸-O・EDO-」でメジャーデビュー。メンバーチェンジを経て、現在も日本の「和ロック」の先駆者として活動を続けています。
経歴
カブキロックスの歴史は、奇抜なアイデアと日本のバンドブームが交差した時代に始まります。
- カブキロックス前夜: 1986年、ボーカルの氏神一番(当時の芸名:有村一番)が和洋楽器混成バンド「KABUKI ROCK 一番屋」を結成。同時期にギターの青木秀麻呂が和製グラムロックバンド「ヒステリックグラマー」を結成し、両バンドは原宿のホコ天などで活動していました。
- 『イカ天』出演とブレイク: 1989年、氏神一番とヒステリックグラマーのメンバーを中心に「カブキロックス」を結成し、『イカ天』に出演。沢田研二の「TOKIO」を江戸風にアレンジした「お江戸」で視聴者に強烈なインパクトを与え、「仮イカ天キング」に選出されました。
- メジャーデビュー: 1990年、シングル「お江戸-O・EDO-」でメジャーデビュー。アニメ『ドラゴンクエスト』のエンディングテーマ起用や東京音楽祭世界大会出場など破竹の勢いで進みます。
- ブームの終焉と活動停滞: 1990年末の『イカ天』終了とバンドブームの沈静化に伴い、青木秀麻呂や大槻セイシローら初期メンバーが脱退。バンドは活動停滞期に入ります。
- 新生カブキロックスとしての再始動: 2001年以降、メンバーを刷新して「新生カブキロックス」として本格的に活動を再開。2009年には20周年記念シングルをリリースするなど、現在も氏神一番を中心に活動を継続しています。
活動のハイライト
カブキロックスの最大の功績は、「歌舞伎」と「ロック」という異色の組み合わせを成功させたことです。
徹底した「カブキロック」コンセプト
- 彼らは単に歌舞伎メイクをするだけでなく、ライブを「狂言雷舞」、曲を「演目」と呼び、パート名も「六味線(ギター)」、「四味線(ベース)」、「洋太鼓(ドラム)」とするなど、徹底的な和風世界観を構築しました。
- ボーカルの氏神一番による「見得」や「毛振り」といった歌舞伎の所作を取り入れたパフォーマンスは、当時の音楽番組で他に類を見ないものであり、日本のヴィジュアル系バンドのルーツの一つとも評されます。
『イカ天』が生んだ伝説のバンド
- 『イカ天』出演時には、総ヒノキ作りのマイクスタンドを使用したり、紙吹雪を撒いたりするド派手な演出で、審査員の間で賛否両論を巻き起こしました。この強烈な個性こそが、バンドブームを象徴するバンドとして人々の記憶に刻まれる要因となりました。
氏神一番のマルチな活動
- バンド活動が落ち着いた時期も、リーダーの氏神一番はタレント、俳優、コメンテーターとして活動を継続。著書の執筆や、近年では映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』への出演など、カブキロックスの存在を世に伝え続けています。
プライベート関連
カブキロックスの活動は、その奇抜なコンセプトから、プライベートというよりも「キャラクター設定」の側面に焦点が当たります。
- タイムスリップ設定: 氏神一番は、元禄3年(1690年)から現代にやってきたという設定を徹底しており、このキャラクター設定は、当時のテレビ出演時のトークやパフォーマンスにも生かされました。
- メンバーの変遷: デビュー後に主要メンバーの脱退と復帰を繰り返していますが、これはバンドブーム終焉という時代の流れと、メンバーそれぞれの新たな音楽的挑戦が背景にあります。
現在の活動について
カブキロックスは、結成から30年以上を経た現在も、氏神一番を中心として活動を続けています。
- ライブ活動: メンバーチェンジを経て、定期的に「狂言雷舞」を開催し、ファンとの交流を続けています。
- 記念作品のリリース: 2009年には20周年記念シングル、2015年には25周年ベストアルバムをリリースするなど、その歴史を大切にしながら活動しています。
- 外部とのコラボレーション: 声優の上坂すみれのミュージックビデオにバックバンドとして参加するなど、新しい世代やジャンルとのコラボレーションにも積極的です。
公式SNS情報
カブキロックスおよび主要メンバーの最新情報はこちらから確認できます。
- 氏神一番 オフィシャルブログ:氏神一番 オフィシャルブログ 「お江戸捜査網」
- 氏神一番 X(旧Twitter):氏神一番電子幸便 (@ujigamikoubin)
- 坂川美女丸 公式ウェブサイト:坂川美女丸公式ウェブサイト
魅力と今後の期待
カブキロックスの最大の魅力は、「奇抜なコンセプトを貫くプロ意識と、ロックバンドとしての演奏力の高さ」です。
歌舞伎という伝統文化とロックを融合させるというアイデアは、日本のヴィジュアル系や和ロックの原点の一つとして再評価されるべき点です。特にボーカルの氏神一番は、そのコンセプトを30年以上にわたって守り抜き、タレントとしても活動することでバンドのレガシーを守り続けてきました。
今後も、カブキロックスが「和ロック」のパイオニアとして、若手アーティストとの共演や、日本の伝統とポップカルチャーを融合させた新たな「狂言雷舞」を世界に向けて発信していくことが期待されます。
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